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「Do Inaka!」(ど田舎)

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タイトルの「ど田舎」は今年山之村中学を卒業する次男が、昨年の「高円宮杯第66回全日本中学校英語弁論大会岐阜県大会」にてスピーチしたものです。

先日、飛騨市議会でこの英文の日本語訳が議員から紹介されました。

息子が、私の選んだ田舎の暮らしについて自分の考えを述べたものです。

山之村の暮らしが子供の目線ではどう感じているのか、皆様にもご紹介したいと思います。

以下長文ですがご覧下さい。

「僕は田舎からやって来ました。田舎は田舎でも「ど」がつく田舎です。

日本語では、否定的な強調語として「ど」をつけます。

その田舎ぶりは、皆さんの想像を超えていると思います。
 
僕が住んでいる山之村は、人口約160人の小さな地区です。

山之村はないものだらけです。

スーパーマーケット、コンビニ、マクドナルドもありません。

信号機もゼロ、交番さえもありません。だから悪い人はいません。

想像できますか?

買い物をするために神岡の街にでるまでに、車で片道40分かかります。

冬には1時間で行ければ幸運です。山之村は雪が多く、毎年2m以上の積雪があります。

最低気温はマイナス20度以下になることもあり、温度計では測り切れません。

学校生活について話しましょう。学校もやはり小さいのです。

僕が通う山之村小中学校は、全校児童生徒7名で県内最小の学校です。

生徒の数より先生の数の方が多いです。

授業中に居眠りなんかできるわけがありません。だから、僕たちは賢くなります。

給食は全校の児童生徒と先生全員がランチルームで食べ、昼休みもみんなでサッカーやバスケットをして遊びます。

まるで一つの家族のような学校です。

でも、大きな学校でたくさんの友達と一緒に、体育大会や文化祭をやりたいと思うこともあります。

僕は最初からこんな田舎にいたわけではありません。僕は静岡で生まれました。都会っ子でした。

しかし、僕が5歳の時に、父が山之村に移住ずることを決心しました。

「大自然の中で子育てをしたい」という理由からだそうです。

僕は幼かったけれど「なぜこんな何もないとことに来たんだろう」と思い、父の気持ちが理解できませんでした。

その疑問は成長するにつれて大きくなっていきました。

友達がたくさんいて、家の近くに何でもある、街の子供たちをうらやましいと思うようになりました。

しかし、最近そんな気持ちに変化が出てきました。

そのきっかけは、ある秋の日の事でした。

家族全員で買い物から帰ってくると、玄関の前にたくさんのキノコが置いてありました。

地域の農家の方からたくさんの野菜をもらうこともよくありました。

そのとき初めて、それが特別なことであり、山之村が特別な場所であることに気が付きました。

また、僕の両親が忙しい時は、近所の方が僕たちの面倒を見たり、ご飯を食べさせてくれたりしました。

見返りもないのに、喜んでして下さるのです。

きっと、父も逆に手伝いをすることもあったでしょう。

山之村は不便な場所です。不便だからこそ、人々はお互いに思いやり助け合って生活しています。

山之村にはないものだらけです。でもないからこそ人々は物の大切さを知っています。

便利なら幸せなのか?

物があれば幸せなのか?

僕は山之村の人々のつながりこそが幸せだと思うようになりました。

そのことに気が付かせてくれた父に感謝しています。

僕は「ど田舎」に暮らしています。

でも、田舎生活を楽しんでいます。

みなさんも山之村に来てみませんか?

田舎しようよ!!」

以上。こんな田舎で子育てしたいと思う方!応援します!!

 
田舎暮らし | comments(1) | -
 
ステキな文章ですね。 英文も 呼んでみたいです。いつか 披露してください。自慢のむすこに 育ってくれて 本当に 嬉しいですね。卒業 おめでとう。
小原靖子 | 2015/03/17 09:48
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